東京キャンピングカーショー2024で一番気になった車種(Drtve TRIP LOGBASE)を語りたい

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東京キャンピングカーショー2024が開催されてから早3週間が経ちました。
今回はレポートで詳細に記載できなかった、個人的に特に心惹かれた車種について語らせてください。

東京キャンピングカーショーに関する記事何個書くねんと言うツッコミはなしで笑
ではどうぞ!

ダイレクトカーズ Drtve TRIP LOGBASEの概要

ダイレクトカーズさんから出ているダルビィ トリップ ログベースという車種、みなさんご存知でしょうか?
こちらはキャブコンでベースはカムロードなんですが、私は今回のキャンピングカーショーに行くまで全く知りませんでした。

この車種現行でなんと4種類あり、東京キャンピングカーショー2024ではまさかの4種類全て展示。
他の車種も含めて合計12台持ち込みと、大手ビルダーより気合入ってるんじゃないかと個人的に思いました。

この車種に共通する設計としては、キャンピングカーの中で中長期生活ができるほどに装備が入れ込まれていること。
他社と差別化するための工夫とこだわりが、設計から強く感じられました。

設計と基本装備

ダルビィ トリップ ログベース(以下ログベース)に試乗してみて、他のキャンピングカーと大きく異なると個人的に思った点は3つ。

①マルチルームとベッドのレイアウト
②中長期の車中泊を前提に作られている電装類
③画期的な大型モニター

順番に見ていきましょう。

マルチルームとベッドのレイアウト

キャブコンで一番人気のあるレイアウトといえば、入り口目の前に対面ダイネット、その後ろにマルチルームorベッド、通路にはキッチンというものでしょう。
私が所有しているナッツRVのクレソンジャーニーもまさにそのレイアウトです。

多くのビルダーではマルチルームの有無で車種を分けたりしていますが、ログベースではマルチルームは基本装備。
セミダブルベッドはなんと縦向きになっています。

私がまだまだ車種を知らないだけかもしれませんが、縦向きはあまり見たことがなく斬新でした。
奥まっていないので、ベッドも生活空間の一部として常時利用できそうです。

マルチルームのサイズについてはカセットトイレを置いても写真のようにスペースがあり、シャワーや鏡、物置まであります。
これも生活がキャンピングカーで完結できるよな設計を目指しての装備なのでしょう。

マルチルームが着いていない車種を選んだ私として気になるのは、シャワーの継続使用時間。
これは水タンクの大きさ、お湯の生成、水圧などにもよるのですが、ログベースの性能としては

・水タンクの大きさは135L

・給排水タンクの残量はデジタルメーターで確認可能


・瞬間湯沸かし給湯器を装備。カセットガス3本で1時間利用可能

これはまさに生活を考えた規模です。
参考までにクレソンジャーニータイプXの水タンクは60L。これだけで洗顔、歯磨き、食器等の洗い物を1週間程度まかなえます(1人で使う場合)。
135Lというとその倍以上。この量を車に積むならシャワーを使う前提で設計されているのがよく分かります。

私はキャンピングカー内でシャワーをしたことがないのですが、調べると一般的に10分のシャワーで120L使うそうです。

中長期の車中泊を前提に作られている電装類

前述したシャワー以外にも、このキャンピングカーは生活のための快適装備がこれでもかと詰め込まれています。
主要な一部を紹介。

・冷蔵庫100L、冷凍庫48L
・電子レンジ
・DCクーラー
・FFヒーター
・ソーラーパネル 540W
・リチウムイオンバッテリー×4
・Wi-Fi機能付き9インチナビ
・車内オーディオスピーカー(Bluetooth用も別にあり)

まさに最高級キャブコン。全部載せと言っても過言ではないでしょう。
冷蔵庫と冷凍庫は一人暮らし用のものと大差なく、Wi-Fi、車内スピーカーまで。多くのキャンピングカー乗りが欲しいあれやこれやがあり、逆に何がないんだと探すくらいです。

Wi-Fiはスマホのテザリング、スピーカーはBluetoothスピーカーなどで代替できますが、正直あるに越したことはないというのが本音です(価格のことを考えなければ)。
標準装備に全て入っていますが、おそらく購入時は相談で調整できるのではないかと思っています。

画期的な大型モニター

こんなことできるんだ!と今回一番驚いたのがこちら。
ログベースはなんと32インチテレビがバンクベッド部分の裏側に設置されています。
キャンピングカーショーで色々な車種を見て回りましたが、この装備は唯一無二でした。

キャンピングカーではテレビ用モニターは小さいというのが一般的でしたが、まさかバンクベッドの裏に付けるビルダーがいるとは・・・。
おそらく中長期の車中泊及び災害にも対応できる車種として、①情報を取り入れる。②娯楽として大勢でも使用できる。これを目指してこの形になったのではと思います。

私個人的にはキャンピングカーにテレビは不要派でした。
モニターが小さく見づらいので能動的に見ないであろうこと、それと旅行中にテレビを見るより他のことをしたいというのが主な理由です。
しかし家庭用テレビと変わらない大きさであれば話は別。これなら誰かと遊ぶ時も気兼ねなくテレビや映画を楽しめるし、何なら集まってテレビゲームもできそう!

ちょっと、いやかなりわくわくしちゃいますね笑

4種類の違い

ログベースには ウッドマスター、ホワイトエディション、ブラックエディション、プレミアムエディションの4種類があり、2024年2月にブラックエディションが発表されたようです。
個人的に気になるのはウッドマスターなんですが、それぞれいいところがあり購入時には装備の相談もできるとのことなので全部見てみましょう!

ウッドマスター

今まで載せていた写真は全てウッドマスターのものになりますが、見て分かる通り最大の特徴としては至る所に木が使われていること。
木製のログハウスって木のいい匂いがしますよね?本当に同じ匂いがします。キャンピングカーから笑

木の匂いが好きで落ち着く人には最高の空間だなと思います。
かく言う私も木の匂い好きなので、ダイレクトカーズの人に色々聞きまくってました。

ホワイトエディション

ホワイトエディションは白を基調とした北欧デザインの家具が特徴。
ガスコンロではなくIHが採用されていたり、後部に2段ベッドが設置可能だったりと細かい違いがありました。

2段ベッドにするための装備を付けることで、ウッドマスターではベッド奥に取り付けられていたエアコンをダイネット部分の上部に収納。
これについては車の真ん中より後部に付けたい人が多いかもしれません。

家具のグレード、拘りにプラスアルファした車種ですね。

ブラックエディション

全体として黒を基調とした内外装。
シックでさらに高級感を追求したモデルになります。

そしてこのブラックエディション、写真の通り至る所が開閉可能。
入り口右側、ダイネット窓側、バンクベッド部分天井。普通こんなところ開かないですよ笑

他の人が「キッチンカーか?」と言ってましたが、そういった運用の設計ではないそう。
キャンプ場にこれで行ったら間違いなく注目浴びます。

プレミアムエディション

最後にプレミアムエディション。
他の3つと比べても飛び抜けて変わり種かもしれません。
試乗できなかったので写真が見にくいのはご容赦を。

まず入り口が車両の左後方。車両の後部にキッチンとマルチルームがあります。
ダイネット部分の空間が異色で、なんと停車時限定で50cmスライド(拡張)させることができます。
電動で動くとのことですが、これは本当に稀有な機構だと思います。

ダイネットの反対側にソファがあり、全体で7人が座るスペースが確保できる様子。
就寝時はフルフラットへとベッド展開でき、バンクスペースもあるため室内空間の広さは随一でしょう。

一番の問題は停車した時にスライドできるかどうかだと思います。
キャンプ場ならともかく道の駅や一般の駐車場でスライドさせるのは難しいのでは。。

価格と注意すべき点

さて、魅力的な情報をたくさん見てきましたが、皆さんもうお分かりでしょう。
この車種とても高額です(1500〜2000万)。

そもそものコンセプトが「災害時でもストレスなく過ごせるキャンピングカー」という事で、装備が増えれば価格も比例して上がるのが必然。
初めてのキャンピングカーで1500万以上 ぽんと出せる人はまあ少ないでしょう。

他に意しないといけない部分として、装備が多いため同規格でシンプルな車種と比べて収納スペースが少ないこと。
テレビを見るためにバンクスペースを跳ね上げる=普段からバンクスペースに置ける荷物は限られる。
大型のマルチルーム+セミダブルベッドのレイアウト=リア部分の収納スペースは限られる。
などが主な理由。

クレソンジャーニータイプXはリア部分がダブルベッドで、ベッド下の空間は全て収納になっておりこれが滅茶苦茶に広いです。
キャンプ用品一式を何も考えずに積み込んでも余裕で入ります。

ログベースは車内に全ての装備が備えられているけど、大型の荷物を外部から多量に収納するのは得意ではないことは知っておきましょう。

まとめ

2024年の3月にクレソンジャーニーを納車したのに、もう次の購入候補が出てきてしまいました。買うならウッドマスター基準でインテリアを変えるのがいいかなあなんて思ったり。
さすがに今からの買い替えはとてもしませんが、将来の目標の1つとして今後も注目していきます。

クレソンジャーニーがシンプルイズベストならログベースは全部載せ。
突き抜けたコンセプト、他にはない装備に心躍りました。