キャンピングカーには様々な装備の選択肢がありますが、その中でも必要か否かの意見が分かれるのが「マルチルーム」。
私は悩んだ末にマルチルームのない車種を選びましたが、最初はなんとなく便利そうだしあった方がいいのではと思っていました。
今回はキャンピングカーのマルチルーム有無を決める際に考えたことを記してみたいと思います。
マルチルームとは
via:クレソンジャーニー Type W|日本最大級キャンピングカー製造メーカーナッツRV
そもそもキャンピングカーのマルチルームとは、(防水機能も備えた)多目的個室のこと。
主な使用用途としては着替えるスペースやシャワールーム、トイレの設置、海や雪山で遊んだ際の濡れた衣服を乾燥させる等 多様な使い方が考えられます。
もちろん仕切られた空間として物置にも使えますし、キャンピングカー特有の装備として憧れをもつ人が多いのも納得できますよね。
私が購入したクレソンジャーニーにもマルチルームのある「タイプX」とマルチルームのない「タイプW」があり、このようにマルチルームの有無で車種設定を分けているビルダーは多く見られます。
メリット
①シャワーやトイレをキャンピングカーの中で済ますことができれば衣食住を車内で完結できる。それに伴い温泉やトイレを探す煩わしさから解放される。
②夜中のトイレ等、防犯上の心配を軽減できる。
③プライベート空間が確保でき、渋滞や災害など緊急時にも活用できる。
デメリット
①トイレの後処理は自分でしなければいけない。
②シャワーの水は有限で水圧も低い。清掃やメンテナンスも必要。
③マルチルームを設置する分、他のスペースが狭くなる。
旅の経験を踏まえた私の考え
ここまでは客観的にマルチルームの良し悪しを見てきましたが、ここからは20代にバイクで一人旅をしてきた独身の目線で見ていきたいと思います。
まず、バイクで各地を巡ったときでもトイレや温泉に困ったことはありませんでした。
日本は本当にインフラが整っていて、どこにでもコンビニや道の駅、パーキングエリア等が利用できますよね。
日本の端々まで行きましたが漏らしたことないので、あまりにも無計画でない限りトイレは大丈夫と考えています。
次に温泉について。私の場合温泉は各地域の特色も分かって単純に行くのが好きなのと、温泉を探して地元の人に聞いたりするのも旅の醍醐味だと考えているので、キャンピングカー内でシャワーができれば便利な時もあるけど手間の方が多そうで気になるという考えになりました。
ということで、想定される使用方法は災害など緊急時の活用ということになり優先度は低。
小さい子供がいたらまた変わるんでしょうけど、現時点でそこまで想定して車種選びをする必要はないかな。。
※バイクでキャンプを何度もしてきた人間なので、防犯のことはほぼ気にしていません。
試乗して気付いたこと
購入する前にはもちろんクレソンジャーニータイプWとタイプXを比較検討。
そこで気付いたのは、マルチルームが設置されていると後方常設ベッドの快適さが軽減されるということ。
タイプWは2段ベッド(720~820mm)。対してタイプXはダブルベッド(横幅1400mm)。
マルチルームがあると後方常設ベッドへのアクセス性が悪くなり、特に中段へ身体を入れるのが想像以上に大変というのが試乗してみた感想でした。
私の考える快適キャブコンの使い方は
【バンクベッドに荷物を置き、常設ダイネットは変形させず、後方常設ベッドでいつでも快適に寝られる】
これが理想なので、マルチルームを無理に入れるのは満足度の低下に繋がりそうですね。
まとめ
ということで私の場合
・マルチルームは緊急時もしくは防災面での使用に限られそう
・トイレや水場の後処理の手間をかけたくない
・常設ベッドの快適さを優先したい
以上の理由からマルチルームのないクレソンジャーニー タイプXを選びました。
これから検討する人はマルチルームが何に必要で、どのくらいの頻度で使いそうか。そしてマルチルームを設置することで何が犠牲になるのかを天秤にかけてみましょう。
今回の私の意見は女性や家族持ち(特に子持ち)の方とは全く異なるものかもしれませんが、特になんとなくでマルチルームを検討している方の参考になればと思います!